ムダな命なんて、ない。
(価格が改定されました)
引退馬協会代表沼田恭子さんの、これまでの馬との関わりを中心に書かれたノンフィクション。
幼馴染で今でもとても仲良し、誰よりも沼田さんのことをご存知かもしれない、
児童文学作家倉橋耀子さんが書かれた、沼田さんのこれまでのお話です。
馬に惹かれて乗馬を始めたことから、ご主人と出会い乗馬クラブを始める経緯、
そして「イグレット軽種馬フォスターペアレントの会」の設立などが、
やさしい言葉でつづられています。
その後のことは活動記録「馬の命を守れ!」(完売)にも詳細に書かれていましたが、
こちらには社長を務める「乗馬クラブイグレット」やご家族の後押しなど、
記録集にはなかった代表個人の背景がうかがえます。
お持ちの方はぜひ合わせて読み比べていただければと思います。
ごく普通に馬好きから始まったこれまでのお話。
馬好きな方、そして馬のことを真剣に考え始めた方なら一度は通る道が、この中にも出てきます。
大好きな馬のことを考えながら、
自分にもできる「馬のためにできること」を考えて読まれても良いかもしれません。
<フォスターホースのグラールストーン、ハリマブライト、トウショウフェノマも登場>
倉橋耀子さん
作家(主に児童文学)。広島県生まれ。NPO法人引退馬協会理事。
主な作品に、『いちご』(全5巻)、『青い天使』(全9巻)、
『ドリームファーム物語 ペガサスの翼』(全3巻)(乗馬倶楽部イグレットがモデル)などがある。
〜目次より〜
序章 あの馬との出会いによって
1章 何も出来なくてもいい。存在してくれるだけでいい
2章 運命の出会い――グラールストーン
3章 競走馬たちが生きる過酷な世界
4章 ファンの人たちが馬を持てるサポートシステム確立
5章 グラール、最後は会の飛躍を見届けて
6章 東日本大震災の発生
7章 被災地からのSOS
8章 目の当たりにした被災地の現実
9章 未踏の二十キロ圏内、そこで見たもの
10章 馬たちの旅立ち
11章 ハルウララは生きていた
12章 馬によって、新しい人生を開いた人たち
13章 馬のいる風景で人と人をつなぎたい
《商品概要》
サイズ:新書判 196ページ
発行:講談社(青い鳥文庫)
みんなのお買い物レビュー
pao様 | 投稿日:2022年12月29日 |
おすすめ度: | |
軽い気持ちで読んだわけではありませんが、それでも重たい話です。
馬は経済動物の枠の中にいること、資金繰りが回らなければそもそも寿命を全うさせてあげることも出来ないということ。私もほんの少しだけ馬の近くにいたことがあるので頭でわかってはいましたが、いざ最前線で奮闘していた方の実体験を目にすると本当に難しく大変なことなのだと感じます。 震災時の馬の救出活動などは特に貴重な話に思えます。自分はまだ子どもだったのと深刻な被災地域ではなかったのでフワフワとした気持ちであの期間を過ごしただけでした。自分たちも被災者でありながら、尽力した方々のおかげで繋がった命があることのすごさを、どういう言葉で表現したらいいかわかりません。その繋がった命が誰かの心の支えになる可能性も考えると尚更です。 馬の命について少しでも身近に感じ、考える機会になる本としておすすめできます。 |
ぼんじり様 | 投稿日:2022年02月06日 |
おすすめ度: | |
大変よい内容の本でしたので、ぜひ読まれることをお勧めします。
引退馬協会ができるまでの沼田さんのご苦労、ご活躍に胸が熱くなりました。 この本を読んで、馬がもっと好きになりました。コロナが落ち着いたらいつか会いに行きたいと思いました。 |
とも様 | 投稿日:2021年10月11日 |
おすすめ度: | |
競走馬のことは、少ししか知りませんでしたがこの本をきっかけに競走馬のたどる運命を知りました。馬を育て続けることに、何十万から何百万のお金がかかること、病気やその子の性格と向き合う大変さも知りました。ただ馬は言葉を話せないけど繊細な分、人間の気持ちとか気分も敏感に感じとって私たちに接してくれているから、私たち人間も元気をもらうこともあるのだと思いました。
この本を通してたくさんの支援が広まることを願っています(u_u)+° |